電線と木

一年半くらい前のこと、岩手の我が家に東北電力から連絡があり、
電線にかかる木の枝を切らせてもらえないか、とお願いされたことがありました
リュックさんに話すと、業者さんに頼むとどんな風に切られるかわからないから、
自分でやる、ということで、そのように東北電力にも納得してもらいました
けれども、リュックさんの体調や時期的なこともあり、やらなければ、と言いつつ
今日に至っていました
そこに、今回の滞在中、東北電力の命を受けたという会社から
再度連絡が入ります
対象となる木は6本という話になり、結局我が家まで足を運んでもらい、
リュックさんに直接説明してもらうことにしました
ニセアカシア、カエデ、栗、桜など先方にとっては「大きくなりすぎた」木ですが、
リュックさんにとっては、「よくここまで育った大切な」木です
やっぱり、リュックさんは自分で切る、と言います
先方は、素人に無理では?と言いたげに、とても驚いた表情をされます
私は、リュックさんが造園家であること、
草一本生えていなかったこの原野に、17年前一本一本苗木を植えてここまで
育てた大切な木であること、
日本では、無造作に木を切りすぎることにリュックさんがいつも胸を痛めていること、
などなど、リュックさんの想いを説明させてもらいました
さすがに、相手の方もリュックさんの気持ちを汲んでくださり、
こちらで切ることを了承し、その旨、東北電力に伝えてくれることになりました
「でも、気をつけてくださいよ。落ちないで下さいよ」と心配しつつ..

そのあと、リュックさんはすぐにとりかかると言います
2日後には埼玉に戻ることになっていたので、この日を逃したら、
4月まで待たなくてはなりません
それでは遅すぎるのです
太い枝を切るには、樹液の動きが活発にならないうちにした方が、
傷口へのダメージも木へのストレスも少なくて済むからです
はしごと高枝切りばさみとのこぎりと剪定ばさみを用意して
さっそく木に登りました
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桜の木です。この高さ、見ている私がめまいを起こしそうでした
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何だかお猿さんみたい
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イタヤカエデの切り口からは、樹液がポタポタ落ちてきます
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樹液で塗れる落ち葉
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傷口をふさごうと、裏山から粘土を探してきて塗りつけるリュックさん
粘土には、殺菌効果もあるそうです
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今回のことでつくづく思ったのは、
リュックさんが植物の話をするとき
私は単にリュックさんのフランス語を日本語に通訳するだけではなく
リュックさんの想いを通訳しているんだな、
果ては、植物のいのちの通訳をしているんだな、ということでした



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f0213189_16353041.jpg本日のブログは、グロッセ世津子が担当いたしました。
ありがとうございました!
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by Ecole-G | 2013-03-27 19:18 | ・レンボリューの森
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