実家のある岩手「東和町」は、昨年花巻と合併されて、花巻市になってしまいました。良いか悪いかよくわかりませんが、広く温泉地ということになり、それから、宮沢賢治は、東和なのか、花巻なのか?という細かい分けもなくなって、広く宮沢賢治のふるさとと言う事になりました。 住んでいる人たちからすると、何かしたくてもこれまで東和町規模で決定できた事も、花巻市のお伺いを立てなくてはならなくなり、良いか悪いか、やっぱり未だにわかりませんが、逆に私はあえて、花巻市として、美的にも意識の高さとしても東和町が誇られ大切にされるといいなと考えています。 だって、住んでいる人たちがとてもユニークだから。 特に、外から来た人たち(私たち含め)が実践している事は、とても画期的で魅力があるからです。 有機野菜を作ったり環境の事を一番に考えている事や、子だくさんなのは、地元の人よりも外から来た人たちだったり、アーティストも多いし、教育者もいます。両親の庭や園芸療法も全国で評価されています。でも、やっぱり、遠くの何とかより近くの何とかで、、、地元の人に受け入れられる事が一番大切。 そんな話を今朝、昨日岩手から帰ってきた母と話をしていました。 それで、思い出した面白い話。 東和の友人アンソニー・バッシュさんは、アメリカでシュタイナー学校の教員として働いていました。 その為、考え方もドイツ的というか、アメリカ人であり、とてもヨーロッパ(ドイツ方面)の意識のある方。 とても、穏やかというか真面目なんですが、 ある時、長男のダニエルが学校であまり勉強をしないので、先生が成績を心配して家に電話をしてきました。 先生:「お父さんですか?」 アンソ:「はい。」 先生:「○+×*◎□+●*・・・ダニエル君は、勉強が少し心配なのですが、お家では勉強をしていますか?」 アンソ:「あ〜、してないみたいですねぇ」 先生:「あっっ、そうですかぁ〜」 というやり取りがあったそうです。 アンソニーも面白いけど、先生も何気に面白いです(笑) のんびりな東和町ならではの会話というのか人柄を感じます。 家ではせかせかと、アレシロコレシロと言われないバッシュ家の子供たちは、いつも元気いっぱいです。でも、やっぱり学校は憂鬱みたい(笑) 東和町も、せっかく小さな田舎らしい小柄な小学校があちこちにあったのに、「子供は沢山の中で競いあう方が伸びる」という、全く古い考えから、今年は一校にまとめられ全校生徒400人!という、ビックな学校になるそうで、、、つまらない計画です。 友人の子供も「いきたくな〜い」と言っています。 田舎の思い切りは、誰の指揮なのかわかりませんが、のんびりな地元の人が、「はて?それっていいこと?」とじっくり考えている間に、勝手に決まってしまう事も多いのです。
by Ecole-G
| 2010-01-25 10:03
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